首都圏近郊で、また闇バイトによる強盗事件が発生している。以前は貴金属店や質店が対象になっていたが最近のものは郊外の一軒家を狙ったものが多いようだ。相変わらず犯罪のやり方は稚拙で、専門家によれば犯罪の痕跡があまりにも多すぎてすぐ逮捕につながるという。千葉で強盗した犯人の指紋が神奈川でも見つかっており、同一犯と判断されるなどあからさまである。すぐ逮捕されるような犯罪で、一生を台無しにすることはあるまいにと思う。高額報酬、安心な仕事と書かれたバイト募集に応じてしまう若者の心境がわからない。逮捕された青年たちの顔を見るとごく普通の子たちである。彼らは実行役であり、指示役に言われたとおり動くだけであるが、やることは凶暴である。なりふり構わずという始末である。以前は、このような犯罪は日本人にはできないという感覚でいたが、今は日本人が平気で行っている。武士道精神を失い、幼稚化した日本人の姿を見るようで情けなくなる。今一度武士道精神をと叫びたくなるこの頃である。